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ケツァルコアトルス

 ケツァルコアトルスは翼開長12メートルにも及ぶ史上最大級の翼竜だ。現代の鳥のように翼を羽ばたかせて飛び上がることはなく、上昇気流を利用して滑空していた。飛行中もグライダーのように翼を広げたままで、方向転換のときくらいしか動かすことはなかった。最近の研究では飛翔速度が時速50キロメートルにも達していたといわれている。

 翼竜の化石はほとんどが海岸付近で発見されるが、ケツァルコアトルスの化石は内陸から発見される。そのため、陸上の小動物や恐竜の死肉を漁っていたという説がある。

 ケツァルコアトルスをはじめとするアズダルゴ類は頚椎が長いのが特徴で、地上で四肢で這っているときは、体高が5メートル近くにも及ぶ。

データ

名前:ケツァルコアトルス(Quetzalcoatlus)
名前の由来:アステカ神話ケツァルコアトルから
生息時代:白亜紀後期
分類:翼竜目アズダルゴ科
全長:11~12メートル
体重:70キログラム
発見地域:北アメリカ

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