HOME空を征した翼竜 > ニクトサウルス

ニクトサウルス

 ニクトサウルスは白亜紀に生きた翼竜だ。特徴的なのは後頭部から伸びる異常に長いトサカで、頭骨の3倍にも及ぶ。若年固体のニクトサウルスの化石には、このトサカはみつかっておらず、成長によって発育するものと考えられている。

 他の多くの翼竜と同じく魚食性で、水面でスキミングをしながら魚を捕食していたと思われる。スキミングとは、水面上を滑空しながら、長いくちばしのみを水中に入れて魚をすくい獲ることだ。その際、くちばしには大きな抵抗が加わり、頭を水面に対して直角に保つには首に大きな負担がかかる。頭の大きなトサカは、頭の後方に空気抵抗を発生させてくちばしにかかる負担と釣り合わせるためにあるのかもしれない。

データ

名前:ニクトサウルス(Nyctosaurus)
名前の由来:夜の爬虫類
生息時代:白亜紀後期
分類:翼竜目翼指竜亜目ニクトサウルス科
全長:2~3メートル
発見地域:アメリカ

↑ ページの上部へ