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アーケオプテリクス(始祖鳥)

 アーケオプテリクスはジュラ紀の空を飛んでいた最古の鳥で、日本では始祖鳥の名で知られている。前脚にある3本の鉤爪、歯を持つくちばしなど、恐竜との共通点を多く残している。

 アーケオプテリクスは羽ばたくための胸筋の発達が未熟ということが化石から読み取れ、本当に空を飛べていたのか疑問視されていた。しかし、最近の研究でアーケオプテリクスは視覚神経と三半規管が発達していることが分かり、高速で飛行していても獲物を捕捉できるほどの視力があり、空中でのバランス感覚も優れていた。そのため、自力で飛び上がれるかはともかく、滑空することは十分に可能だったようだ。

 始祖鳥は最古の鳥といえるが、現代まで子孫を残すことなく絶滅しており、現代の鳥類の直接の祖先というわけではないだろう。

データ

名前:アーケオプテリクス(Archaeopteryx)
名前の由来:太古の翼
生息時代:ジュラ紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目アーケオプテリクス科
全長:50センチメートル
発見地域:ドイツ

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