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アンキロサウルス

 アンキロサウルスは堅い装甲に覆われた大型の草食恐竜だ。装甲は丸い形の骨板と尖った骨質でできており、頭や胴体を幅広く防御している。このような恐竜は鎧竜と呼ばれ、アンキロサウルスはその代表的存在だ。

 アンキロサウルスの装甲の骨質は繊維組織が絡み合ってできており、丈夫なうえに軽量だった。そのため、かなりの重装甲に見えるアンキロサウルスは意外にも運動性に優れていて、足あとの化石などからもそれなりの速度で走ることができたことが分かる。また、この装甲は、もともと鱗であったものが発達してできたが、骨質化しているために化石として残った。

 尾には骨でできたハンマーがあり、左右に振ることで肉食恐竜に対する反撃や、アンキロサウルス同士での争いに使われていたといわれる。尾のハンマーは上下への動きは限られているが、水平方向への力は強く、骨を砕くほどの衝撃を与えることができる。

データ

名前:アンキロサウルス(Ankylosaurus)
名前の由来:連結したトカゲ
生息時代:白亜紀後期
分類:鳥盤目装盾亜目アンキロサウルス科
全長:6~10メートル
体重:3~7トン
発見地域:北アメリカ大陸西部

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