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ディノニクス

 ディノニクスは小型の肉食恐竜だ。体重も比較的軽いため、機敏な動きが可能で50km近い速さで走れたと考えられる。長い尻尾も複雑な運動の際にバランスを保つためにあるといわれる。

 後ろ足の第二指には大きく鋭い鎌状の鉤爪があり、その長さは15センチメートルにも及ぶ。この鉤爪は獲物を切り裂けるような形状ではなく、突き刺して使っていたとされる。

 恐竜の中では最も鳥に近いといわれており、最近の研究から体が羽毛に覆われていたと考えられている。そのため、恐竜と鳥類の関係を研究する上でも重要な恐竜だ。とはいえ、ディノニクスの羽根は空を飛ぶためではなく、体温調節や抱卵のために使われていた。

 頭が大きく、体に対して脳が大きいため、非常に知能が高かったとされる。しかし、高い運動能力を実現するためであり、知能には関係しないという説もある。

データ

名前:ディノニクス(Deinonychus)
名前の由来:怖ろしい鉤爪
生息時代:白亜紀前期
分類:竜盤目獣脚亜目ドロマエオサウルス科
全長:3メートル
体重:60キロ
発見地域:北アメリカ

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