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イスチグアラスティア

 イスチグアラスティアが分類されるディキノドン類は、獣弓類というほ乳類の祖先にあたるグループで、小型から大型までさまざまな大きさの植物食動物が分類されている。

 2本の牙を持つことから「2本の犬歯」という意味の名前がつけられたが、イスチグアラスティアの場合、ほかのディキノドン類のような牙や歯がないことが特徴だ。口の前方にはカメのようなくちばしを持っており、顎の力でそれを閉じることによって強力な力で硬い植物などを挟みちぎることができる。

 ディキノドン類はペルム紀中期に登場し、ペルム紀後期には最も繁栄した陸棲脊椎動物となった。その後、恐竜の時代を迎えてから恐竜絶滅後の約6,000年前までの間、ディキノドン類ほどに繁栄した植物性単弓類は現われなかった。それからやっと進化を遂げたキノドン類のほ乳類が多様化していった。

データ

名前:イスチグアラスティア(Ischigualastia)
名前の由来:イスチグアラストのは虫類
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目ディキノドン類
全長:2~3メートル
体重:500キロ
発見地域:南アメリカ

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