エオゾストロドン
エオゾストロドンは恐竜時代の幕開けである三畳紀後期に登場した最初期のほ乳類。恐竜類が繁栄していく一方で、恐竜が活動しない夜間にひっそりと暮らしていた。
エオゾストロドンは特徴的な臼歯を持っており、人間の臼歯のように複雑な凹凸はなく、三つの突起が並ぶだけの単純な構造で臼状にはなっていない。そのため、植物をすり潰すには向いておらず、昆虫などを食べていたと考えられる。
後の時代に現われるほとんどのほ乳類は、下あごが一つの骨で構成されているが、エオゾストロドンをはじめモルガヌコドン類はいくつかの骨を持っており、そのうち、あごの間接にかかわる「関節骨」は後の進化で耳小骨となる。
データ
名前:エオゾストロドン(Eozostrodon)
名前の由来:暁の帯状の歯
生息時代:三畳紀後期
分類:哺乳綱三錘歯目モルガヌコドン類
全長:8~9センチメートル
体重:数十グラム
発見地域:イギリス