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レペノマムス

 恐竜が栄えた時代のほ乳類といえば、十数センチほどのネズミのような姿で、夜間にひっそり暮らすというものがほとんどであった。しかし、近年発見されたレペノマムスは、70センチメートル程度と大型で、この時代のほ乳類としては異例の大きさだ。

 また、顎も頑丈で、鋭い歯を何本も備えていた。これらの特徴から、レペノマムスは肉食性で、小型の恐竜くらいであれば対等に闘えたとみられている。実際にレペノマムスの化石を分析したところ、胃の中にプシッタコサウルスの幼体とみられる化石が発見された。この幼体の化石は骨の関節がつながったままだったため、噛み砕かずにほぼ丸呑みしていたと考えられる。

 夜行性の動物がこれほど大きく成長することは難しいため、レペノマムスは昼間に生活していた可能性もある。

データ

名前:レペノマムス(Repenomamus)
名前の由来:爬虫類ほ乳類
生息時代:白亜紀前期
分類:哺乳綱三錘歯目レペノマムス類
全長:70~90センチメートル
体重:10キログラム
発見地域:中国

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