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イグアノドン

 イグアノドンは、恐竜研究の最初期に発見された恐竜だ。1820年代、イギリスの古生物マニアだった医者マンテルが巨大な歯の化石を発見した。当時は恐竜という名前さえまだなく、イグアナの歯と特徴が一致することから、古代に絶滅した巨大な爬虫類だとして発表された。同時期にはメガロサウルスの発見もあり、これと並んで最初に見つけられた恐竜として知られている。

 発見当時は恐竜がどのような形かもわかっていなかったため、トカゲのようであったり、二足歩行であったりとさまざまな想像図や生態が考えられた。その後、完全な骨格が発見され、恐竜という生物の姿が明らかとなった。

 イグアノドンの口は、鳥類のようなくちばしになっており、植物を効率的にすり潰すためにほかの恐竜より発達した臼歯を持っている。

 前脚には円錐型の鋭い親指を持っており、他の指とも異なるために一見指には見えない。そのために、発見当時はこの円錐型の指を角として鼻先につけられていた。この鋭い指の用途はよく分かっていない。

データ

名前:イグアノドン(Iguanodon)
名前の由来:イグアナの歯
生息時代:白亜紀前期
分類:鳥盤目鳥脚亜目イグアノドン科
全長:7~9メートル
体重:3~5トン
発見地域:ヨーロッパ、インドなど

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