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ティラノサウルス

 T.レックスの名で知られるティラノサウルスは、最大級の肉食恐竜だ。レックスには王という意味があり、恐竜の王者と呼ばれることも多い。ティラノサウルスの化石標本は多くはないが、最も研究が進められている。

 体長は14メートルにも及ぶが、体が大きいだけでなく、顎が巨大で噛む力はかなり強力だ。肉食恐竜の歯は獲物を切り裂くために鋭いナイフのような形をしていて、鋸のようなギザギザがある。ティラノサウルスの場合、太くて長い歯を持つため、獲物を噛み砕くのに適している。前脚は退化していて小さく、指は2本しかない。前脚は使われていなかったか、獲物を押さえるときや起き上がるときなどに使われていたと考えられる。

 ティラノサウルスは嗅覚が非常に発達しているため、血の臭いを嗅ぎつけ、死肉を漁っていたこともあるといわれる。一部の研究では、体が小さい幼体のころに体温保持のための羽毛があったと考えられている。

データ

名前:ティラノサウルス(Tyrannosaurus)
名前の由来:暴君トカゲ
生息時代:白亜紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目ティラノサウルス科
全長:10~14メートル
体重:7トン
発見地域:北アメリカ

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