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エクサエレトドン

 キノドン類は私たち哺乳類の祖先で、ペルム紀と三畳紀の間に起きた大量絶滅を生き抜いた種だ。ワニ類や恐竜類が登場し始める三畳紀中期まではキノドン類が最も繁栄した。特にこのエクサエレトドンは、草食性キノドン類のなかでも最後まで生き残っていた。

 エクサエレトドンの化石は数多く見つかっており、全身骨格が含まれる保存状態のよい化石もある。すでに現代の哺乳類と共通する特徴は多く、特に歯はかなり進化しており、牙のような犬歯、噛み切るための門歯、すり潰すための臼歯などを持っている。そのため、食性は雑食だった可能性が高い。また、歯は私たちと同じように乳歯から永久歯へと生え換わるという特徴を持っている。化石の解析からは、全身に毛が生えた恒温性の動物で、親は子育てをしていたとされている。

データ

名前:エクサエレトドン(Exaeretodon)
名前の由来:臼歯に6つの縁をもつもの
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:1.5~2メートル
体重:70~100キロ
発見地域:南アメリカ

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