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チニクオドン

 チクニオドンは小型だが、体格は大きく獰猛な捕食者だ。頭も大きく、下あごはひとつ骨でできている。顎や歯の特徴はエクサエレトドン同様に哺乳類に良く似ており、獲物に突き刺すための大きな犬歯、噛み千切るための門歯などを持っている。奥の臼歯では、私たちと同じように食べ物を噛み潰して消化を効率化していた。また、口と鼻孔を分ける二次口蓋を持っており、咀嚼と呼吸を同時に行える。このような特徴から活発な狩りをしていたことが考えられる。

 多くの生物が獲物を噛み切った後ほぼ丸呑みして消化していたのに対し、わざわざ口の中で咀嚼して消化を助けていた理由として、自らのエネルギー生成によって熱を生み出して体温を調整するためだったと考えられている。

データ

名前:チニクオドン(Chiniquodon)
名前の由来:チニクア盆地で発見されたため
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:1メートル
体重:30~70キロ
発見地域:南アメリカ

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